たっぷり寝るのが好き。
金曜日の夜は夜更かしをして、
土曜の朝は11時過ぎまで2、3度寝をしながらまどろみを楽しむ。本当は起きていてただベッドでぼーっとしているだけの時もあるけれど、私以外の家族が起きて、朝食を作ったり着替えたり歯磨きをしたり、そういう家族の音を聞くのが好きだった。「いつまで寝ているんだろうね〜」という声を聞きながらふふふっと笑いながら寝たフリをする。それがたまらなく安心するし幸せだった。「安全だ、平和だ」と感じてた。
生まれてからずっとのんびりするのが好き。
朝寝坊だったり、遅刻は世間からは批判的な見方も多い。そうしてぼーっとしている時に見つけた音楽や本、言葉遣い、服の袖を通した時の肌触り色彩感覚五感で刺激されるものたち。これらが好きで、これを見つけるのは決まってぼーっとしているあのまどろみを楽しんでいる時と同じなのだ。
けれどそれを楽しむために私は生まれて来てしまったんじゃないかなと思うことがある。
これは変えなければならないものなのか。私はこの感性こそが、生まれ持った性質なんだろうなとも思う。
人それぞれ生まれ持った感性を生かして世界が回ればもっと幸せに、安全に過ごせるのではないかと思う。
まどろみの時に家族が賑やかな土曜の朝のような、あの感覚は、ずっと大切なもの。